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●分電盤の回路数算定

分電盤とは

分電盤

分電盤とは、外部に設けられている電気配線(本線)から、配電されてきた電気を住宅内に分岐するための機器。
住宅用分電盤は、樹脂などの箱形をした形状で、中には、電気を配電するたくさんの分岐回路のほか、漏電が発生すると、自動的に電気を遮断する漏電遮断機や、電気の契約容量や電線の許容電流を超えた電気が流れたときに作動する配線用遮断機が納まっています。

最近では、家庭内で使用する家電製品が増えるとともに、パソコンや床暖房など大量の電気を使用するものが普及してきたことにともない、必要な回路数は増加する傾向にあります。


必要回路数の算定

分電盤の回路数の算定は、床面積に応じて標準的な一般回路数(照明回路+コンセント回路)を算定し、それに家電製品の容量が大きい場合に設ける専用回路数を加算して算定します。
尚、家電製品の高容量化やライフスタイルの多様化により、現在はもちろんのこと、将来を見据えた分岐回路数が必要です。

回路数の算定

分電盤回路数

住宅面積に応じた一般回路数専用回路数の合計(総回路数)は下記となります。

分電盤の回路数算定
住宅床面積(u)コンセント回路照明回路専用回路合計
キッチンキッチン以外
50u以下α5+α
51〜70u以下α7+α
71〜100u以下α8+α
101〜130u以下α10+α
131〜170u以下α13+α
  1. 専用回路のαは、大容量で決まった場所で使用される機器に設け、専用回路を必要とする家電製品は次の表を参考にして下さい。
  2. 2世帯住宅で完全分離タイプは個々で算定して合計した数が必要回路数です。また、キッチンのみ分離タイプではキッチンのコンセント回路数を再度加算して下さい。
  3. 建物外の外廻りの電灯・コンセント及び容量が大きいものの対応も忘れずに。
  4. ライフスタイルの変化等、将来のを見据えた回路数を選定して下さい。(予備回路対応)

専用回路

専用回路を必要とする家電製品は次の表を参考にして下さい。

専用回路が必要な家電製品
場所家電製品家電製品の容量(W)備  考
キッチン電子オーブンレンジ1300W※200V
食器洗い乾燥機1200W※200V
電磁調理器1200W※200V
ダイニングホットプレート1200W  
オーブントースタ1200W  
洗面脱衣洗濯乾燥機1300W  
浴室浴室乾燥機1300W※200V
トイレ温水便座1200W  
その他エアコン1200W※200V
電気カーペット1200W  
床暖房1200W※200V
電気温風ヒーター1200W  
電気こたつ1200W  




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