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●壁・天井の見切り方/廻縁の対応

壁・天井の見切り方(廻縁の対応)

壁と天井の見切り方には、大きく分けて@底目形式、A見切材形式、B廻縁形式、C突付け形式の4タイプがあります。

住宅メーカーや工務店が造る住宅では、廻縁形式が一般的で、勾配天井を設けている場合は突付け形式が多用されています。


底目形式

底目形式には、壁で設ける壁底目と天井で設ける天井底目の2タイプがあり、シンプル・モダンで個性的な住宅を設計する場合に用いられる形式です。
設計と施工を分離して建築家や設計事務所に設計を依頼する場合によく用いられる形式で、吊戸棚などで生じる底目の端部処理や下がり天井の場合の底目処理を考慮する事が求められます。尚、底目形式で仕上材にクロスを採用する場合は、下地材のプラスターボードの小口(カット面)に、クロスの糊が利かないために、木製の下地材を設けて、クロスの端部処理を行なうか、底目用の塩ビジョイナーを設けて対応することが望ましいです。
また、壁底目を設ける場合には、壁頂部の底目部にチリが溜まるデメリットがあります。

見切材形式

廻縁を設けずシンプルに見せたい場合に、塩ビジョイナー(F見切などの見切材)にて壁・天井を見切ります。但し、塩ビジョイナーは見えるので、ホワイトなどの目立たない色やジョイナーを目立たせないように、仕上材の色を選定する必要があります。

廻縁形式

一般的に多用されている廻縁形式は、壁と天井の取合部に、建材メーカーで既製品として作られた部材(廻縁)を取付けて、壁材と天井材を見切る形式です。R面で大き目の廻縁を採用する事で、インテリアのイメージをクラッシックや豪華に見せる事ができます。
また、廻縁が目立ので狭い室内空間には不向きで、更に室内空間を狭く感じさせます。

突付け形式

壁及び天井の仕上材がクロスで、壁・天井の取合部に廻縁や塩ビジョイナーを設けず、壁材と天井材を直接突合わせた納まりで、取合部はコークボンド処理し、一番コストのかからない対応です。
室内空間をシンプルに見せる場合や、トイレ・洗面などの狭い空間及び階段裏の勾配天井など、廻縁や塩ビジョイナーのフラット面と勾配面との取合が悪い場合に採用します。尚、取合部に何も設けないため、壁・天井のクロスは、同一のクロスを採用する事をお勧め致します。

廻縁の形式





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