構造材の欠損

給水・排水などの設備配管や電気配線のために、梁や柱などの構造材を安易に欠損させて、配管・配線されている施工現場を多く見受けられます。

構造材を欠損させると、そこが弱点となり耐震性の低下を招きます。
設備配管・配線で構造材の欠損を発生させないために、設計の段階からパイプスペース(PS)や壁フカシを設けるようにしましょう。
どうしても梁や柱に開口を設ける場合には、開口の大きさや開口位置について耐力の低下を招かないよう注意する必要があります。また、工事中に職人は安易に構造材の欠損を行いますので、事前に注意を促す必要があります。

●梁の欠損

梁−側面に穴を開ける場合は以下の内容を遵守して対応する。

梁貫通(側面貫通)

梁−上下面に穴を開ける場合は以下の内容を遵守して対応する。

梁貫通(上下貫通)

梁−天端に欠き込みを行う場合は以下の内容を遵守して対応する。

梁欠き込み(天端)

尚、梁、桁その他の横架材には、その中央部附近の下側に耐力上支障のある欠込みをしてはならないと建築基準法施行令第44条にて規定されています。


●柱の欠損

柱−側面に穴を開ける場合は以下の内容を遵守して対応する。

柱貫通(側面貫通)

面材耐力壁の開口補強はこちらを参照。

剛床の開口補強はこちらを参照。



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