工事請負契約とは、「建物の完成を約束」して、完成した仕事に対して報酬としてその対価を払うという契約です。
家を建てたり、増改築・リフォームを行う時に、建築会社(請負者)と締結する契約が請負契約にあたり、建売住宅や中古住宅など、既に形があるものを購入する場合は土地と建物の売買契約となります。また、建築条件付き宅地は、土地を売買契約し、建物はこれから建てることになりますので、請負契約となります。
ここに言う、「建物の完成を約束」してとは、契約図書−[契約書・契約約款・設計図・仕様書・見積書・見積内訳明細書・質疑回答書等]にて定められた内容の建物をを言い、あらかじめ設計が決まっていて、そのとおりに実行するというものです。
※住宅業界では、平面図・立面図・断面図・仕上表程度の簡単な一般図で工事請負契約が行われていますが、専門家からみて内容が明確になっていないので注意が必要です。図面については「住まいづくりでの重要な図面」をご覧下さい。
工事請負契約約款とは、工事中や建物の完成 及び引き渡しの後にトラブルが生じた時の解決方法を取り決めた書類です。
工事請負契約時に添付され、一般的には日本建築士会連合会等の建築関係の団体が協定して作成された、四会連合協定工事請負契約約款の書式が使われますが、建築会社なりに都合の良い様に改定して使用されていますので、工事請負契約締結前までに内容の確認を行い、建築主側の不利になるような記載内容については改定を求めるようにして下さい。
尚、各団体の契約約款の雛型(サンプル)は、住宅などの小規模の建物や、設計・施工で工務店などに依頼する場合 及び建築条件付き住宅などには、実情にそぐわない契約約款となっています。
そこで、当事務所では、住宅業界の実情に即し、重要なポイントを網羅した内容の契約約款<推奨版>をご用意しております。
詳しくは、契約約款の配布サービスのご案内。
工事請負契約約款の注意点
| 工事請負契約約款の注意点 |
| 建築会社以外に別途工事がある場合、連携対応が記載されていますか。 |
| 施工基準が記載されていますか。 |
| 請負者が、一括して下請けに流さないことが記載されていますか。 |
工事が進むにつれて隠れる部分での、重要な箇所の発注者立会い確認、若しくは請負者の工事記録写真(デジタル)や各種資料データー整備の対応が記載されていますか。 ・地業工事・基礎工事・構造金物工事・下地工事・防蟻防腐工事・防水工事・断熱材工事等 |
| 図面に問題が有る場合の対応措置が記載されていますか。 |
| 工事が、図面や仕様書と違う場合は是正することが記載されていますか。 |
| 損害の防止、第三者障害、一般障害は建築会社が費用負担や責任を持つと記載されていますか。 |
| 天災・火災・風水害等がカバーできる工事保険を建築会社が入っていますか。 |
| 請負者の工期延長は、工事の追加・変更 及び天災等の不可抗力以外はできないと記載されていますか。 |
| かし担保の保証期間は何年ですか。 |
| 注文者が、必要に応じ工事を中止、変更できることが記載されていますか。 |
| 請負者が、契約通りの工期内で建物の引渡しが出来なかった時の対応について記載されていますか。 |
| 請負者が、必要に応じ工事を中止、変更できることが記載されていますか。 |
| 契約解除に伴う措置が記載されていますか。 |
| 紛争の処理は、発注者の地元機関ですか。 |