断熱性能には、大きく分けて旧省エネ基準、新省エネ基準、次世代省エネ基準の3段階の性能に分けられます。
住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)の仕様で言うならば、旧省エネ基準は最低レベルの断熱基準で、【フラット35】の融資の必須条件で、旧省エネ基準以上を採用しなければ融資を受ける事はできません。
また、新省エネ基準を行なう事で、旧省エネ基準の建物より安い金利の融資が受けられます。
また、次世代省エネ基準は、断熱性能に優れ、北海道や東北、北陸などの寒い地域に多く採用され、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)の融資で、当初5年間0.3%の金利優遇、【フラット35】S(優良住宅取得支援制度)を受ける事ができメリットがあります。
また、平成12年から施行された、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)の住宅性能表示基準でいうと、旧省エネ基準は等級2、新省エネ基準は等級3、次世代省エネ基準は等級4に概ね該当します。
省エネ基準の違い
| 項目 | 旧省エネ基準 | 新省エネ基準 | 次世代省エネ基準 | 備考 |
| 旧公庫仕様 | @融資要件 | A基準金利適用住宅(省エネルギータイプ) B省エネルギー住宅(一般型)割増融資 | C優良住宅取得支援制度(省エネルギー対策等級4) D省エネルギー住宅(次世代型)割増融資 | 旧公庫仕様とは【フラット35】技術基準を言います。 |
| 性能表示での等級 | 2等級 | 3等級 | 4等級 | |
| 断熱地域区分 | 旧公庫基準にて定められた地域区分、T地域からX地域までの5地域に分けられています。 | 住宅性能表示の地域区分については、公庫基準と若干違います。 |
| 断熱材の施工部位 | - 住宅の屋根又は屋根の直下の天井。
- 外気に接する壁。
- 外気に接する床及び床下換気孔により外気と通じている床。
| - 住宅の屋根又は屋根の直下の天井。
- 外気に接する壁。
- 外気に接する床及び床下換気孔により外気と通じている床。
- 外気に接する土間床の外周部及び床下換気孔により外気と通じている土間床の外周部。
(※1)
| - 住宅の屋根又は屋根の直下の天井。
- 外気に接する壁。
- 外気に接する床及び床下換気孔により外気と通じている床。
- 外気に接する土間床の外周部及び床下換気孔により外気と通じている土間床の外周部。
| (※1)旧住宅金融公庫の断熱地域区分にて、外気に接する土間床等の断熱箇所が不要な場合があります。 |
| 断熱材の厚み | 【屋根又は天井】 40mm
【外壁】 30mm 【外気に接する床】 25mm 【その他の床】 20mm
※全ての地域で、土間床等の外周部の規定はありません。 | 【屋根又は天井】 90mm(2.25倍)
【外壁】 60mm(2倍) 【外気に接する床】 65mm(2.6倍) 【その他の床】 40mm(2倍) 【外気に接する土間床等】 規定なし 【その他の土間床等】 規定なし ※W・X地域は、土間床等の外周部の規定はありません。 | 【屋根又は天井】 屋根230mm(5.75倍) 天井200mm(5.00倍) 【外壁】 110mm(3.66倍) 【外気に接する床】 135mm(5.4倍) 【その他の床】 90mm(4.5倍) 【外気に接する土間床等】 70mm 【その他の土間床等】 20mm | 下記の条件に統一して比較 ●地域区分 W地域 ●天井断熱材 A−2クラス ●壁 断熱材 A−2クラス ●床 断熱材 C クラス ●充填断熱工法 ●新省エネでは非気密住宅扱い。
※断熱材のクラス参照 |
| 気密仕様の必要性の有無 | 規定なし | 断熱地域区分のT地域のみ気密仕様が必要。 | 全ての地域にて気密仕様が必要。 | 気密住宅の仕様については、家づくり資料室「気密住宅の仕様」参照して下さい。 |
| 開口部の断熱性能 | 規定なし | 断熱地域T、U及びVにおいて、開口部の断熱性能が要求されます。但しW地域以降は規定はありません。 | 各地域区分において、開口部の断熱性能が要求されます。 | 開口部の断熱性能の基準は、家づくり資料室「開口部の断熱性能基準」参照して下さい。 |
| 開口部の気密性能 | 規定なし | 地域Tにおいては、建具の気密性等級を「A−3」又は「A−4」とする。但し、熱貫流率が2.33以下の場合は気密性等級は要求されません。 | 地域T又はUの開口部は、「A−4」、地域V〜Xの開口部は、「A−3」又は「A−4」を満たす必要があります。 | |
| 日射遮蔽の措置 | 規定なし | 地域V、W及びXにおいて、方位が東北東から南を経て、西北西までの範囲に面する窓に、下記のいずれかの措置を講ずる。 | 各断熱地域区分に応じて、日射侵入防止措置を行なう必要があります。 (※2) | 開口部の日射遮蔽の措置基準は、家づくり資料室「日射遮蔽措置の基準」参照して下さい。 (※2)D省エネルギー住宅(次世代型)割増融資には、日射遮蔽の措置に対する規定はありません。 |
| 構造材及び主要な下地材の対応 | 規定なし | 断熱構造部を構成する構造材(柱・梁・横架材)及び主要な下地材(間柱・床根太等)には含水率20%以下の乾燥した材料を用いる。 | ← 新省エネ仕様と同じ | |