壁材(内装用)/ 壁紙(ビニールクロス等)
住宅メーカーや工務店が造る住宅に用いられる壁材は、主に洋室関係では壁紙(ビニールクロス)、和室関係では塗壁(じゅらく塗りなど)が一般的に使われてきましたが、最近では、和室の壁もジュラク風の壁紙を採用する場合の方が増えています。また、シックハウスの関係で、珪藻土塗りの壁も人気が高いようです。
その他壁材として、インテリアイメージを上げるためにアクセントとして、内装用のタイルや石貼り、化粧合板などが使われています。
用途的には、システムキッチン前の壁には、以前はタイル貼りが主流でしたが、最近では、メンテナンスが簡単なキッチンパネル(化粧パネル)が使われるようになりました。また、クロゼットや収納関係の壁材は、洋室と同じ壁紙(ビニールクロス)、和室関係の押入れ、又は 物入れにはベニヤ(シナベニア若しくはラワンベニア)が用いられることが多いようです。尚、クロゼットや押入れ・物入れなどの収納関係の壁材に、大建工業や永代産業のような、建材メーカーが販売している収納化粧板を用いている場合もあります。
壁紙(ビニールクロス等)とは
壁紙とは、布や合成樹脂でできたシートで、内壁下地材の表面に接着剤(のり)を用いて貼り付ける内装仕上材です。一般には「壁紙」と言われていますが、天井に貼ることも多く、建築業界では「クロス」とも言われています。
壁紙(クロス)は上から貼るだけで下地を隠し、表面を化粧することができるという装飾性と、安価でスピーディーに工事ができるという経済性を兼ね備えた仕上材です。特にビニールクロスは加工しやすく、高い印刷技術、エンボス技術によって様々なデザインのビニールクロスがあり、下地の調整から仕上げまでが比較的短期間ですむことから、経済性も高く新築からリフォーム、住宅からホテルまで様々な建物の内装に使用されています。
最近では、インテリアへの関心が高まり、壁仕上材は住空間の演出を決定付ける大きなインテリアエレメントとして考えられるようになりました。
●壁紙の素材
壁紙の素材は、住宅で一般に用いられる壁紙は、ビニール壁紙(ビニールクロス)で、以前は織物壁紙も多く使用されていました。
そのほかに、加工紙、和紙などの紙壁紙や木を薄くスライスし裏にアルミと紙を張り合わせた木質壁紙、ガラス繊維、オレフィンなどを使用した環境対応壁紙などもあります。
ビニール壁紙(ビニールクロス)
プリントやエンボス加工など多様な加工が可能な、ポリ塩化ビニールを主原料とする壁紙のことをビニールクロスといいます。素材の特性から、様々な色・柄・テクスチャーの商品があり、消臭や抗菌・汚れ防止など様々な機能をもったビニールクロスもあります。
ほかの壁紙に比べて施工が簡単で、量産性に優れ、比較的価格の安いものが多いために広く普及しています。 住宅業界で、標準装備されているクロスは、殆どこのビニールクロスです。
しかし最近では、材料に含まれる化学物質が健康に与える影響や、廃棄時に焼却されると有害物質を発するなど環境汚染の問題が指摘されているため、塩化ビニールの使用量を減らしたり、不揮発性の可塑剤(かそざい)を目指すなどの取り組みが行われています。
また、日本壁装協会ではガイドラインを設けていますので参考にしましょう。
織物壁紙
素材の中心はレーヨンでその他、合成繊維と綿,麻との混紡糸も使われている壁紙です。織物ならではのボリューム感と豪華さを持った壁紙で、色柄とも豊富で柔らかで暖かみのある風合いが特徴です。また織物独自の特性として、吸音効果、調温性、通気性に優れた性質を持っています。
オレフィン壁紙
オレフィンは、ポリエチレン・ポリプロピレンなどの合成樹脂を主原料としていますので、燃焼時の発煙量が少なく、塩化水素などの有毒ガスがほとんど発生しない、安全性に優れた地球にやさしい壁紙です。施工性、安定性、意匠性においても、最もビニール壁紙に近いクオリティの壁紙です。
珪藻土壁紙
植物性プランクトンが海底に長い間堆積してできた粘土状の泥土からなる自然素材の珪藻土を使用した壁紙です。細かい気孔のある粒子が湿気を吸収し、空気が乾燥した時はすばやく逃がす、調湿機能があり、石膏ボードとの組合わせにより、結露が発生しにくくなります。
紙壁紙
紙を主要素材にした壁紙で、ヨーロッパ等では需要の高い壁紙です。日本では和の空間を表現するために使用されたり、紙を撚って作った糸を用いた紙布などが使用されます。
●壁紙の機能
いろいろな機能を備えたビニールクロスが商品化されています。
汚れ防止・抗菌機能
抗菌性フィルムがラミネートされ、汚れが落としやすいビニールクロスです。抗菌性フィルムは、食品包装材料などにも使われている安全性の高いフィルムで、表面強度にも優れています。
【おすすめ場所】
スーパー汚れ防止(ミラクロス)
通常の汚れ防止クロスよりさらに強力な汚れ防止加工のフッ素樹脂フィルムがラミネートされて、簡単に汚れが落ちるビニールクロスです。洗剤を使わなくても乾拭きで汚れが落とせます。
【おすすめ場所】
- 台所など油汚れが気になる場所
- 落書きや手あかがつきやすい場所
- タバコやヤニがつきやすい場所
- 飲食店や病院など公共建物
スーパー耐久性
一般ビニルクロスに比較して約10倍の引っかきキズに対する強度があります。エバールフィルムを使用し、抗菌性と汚れが落としやすい性能も備えています。
【おすすめ場所】
- ペットを飼っている部屋
- 玄関ホールや入退去の多い賃貸マンション
- 病院や各種公共建物
吸放湿性
部屋の湿度を調節し、結露やカビの発生を抑えます。
【おすすめ場所】
表面強化
表面が硬く、傷がつきにくいビニールクロスです。
【おすすめ場所】
- ・ペットを飼っているお部屋
- 壁に傷がつきやすい場所
消臭
良い香りはそのままに、悪臭成分だけを取り除く選別消臭効果があるビニールクロスです。アンモニア臭や腐敗臭に効果がありますが、タバコの臭いは除去されません。
【おすすめ場所】
- ・アンモニア臭や生ゴミのにおいが気になる場所
- 病院や各種福祉施設など
耐水性
表面の特殊樹脂が水をはじき、ガラス繊維を混ぜた裏打紙が湿気による伸縮を抑えるビニールクロスです。
【おすすめ場所】
- 特に湿気が気になる場所
- 換気しにくい洗面脱衣室など
マイナスイオン
マイナスイオンを発生し、部屋内を自然環境に近づけるビニールクロスです。(効果の持続期間は壁紙耐用年数と同程度です。)
【おすすめ場所】
ホルムアルデヒド消去
空気中のホルムアルデヒドを吸着し無害な物質に分解するビニールクロスです。
(効果持続の目安は3〜6ヶ月です。) 。
【おすすめ場所】
蓄光
消灯後約15〜20分間発光するビニールクロスです。ブラックライトを照射中は継続発行します。(効果持続の目安は約5年間です。)
【おすすめ場所】
その他にも防火性、カビ抑制、防塵、吸音、ほつれ防止などの機能を持ったクロスもあります。
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