木造住宅に用いられる外部ドア(扉)は、住宅用のアルミサッシ・ドアの普及が進み、気密性の高いアルミドアを使うことが常識となりましたが。ここ最近では、木製の玄関ドアも、また使われるようになりました。
住宅に用いるアルミドアは、用途別では「玄関ドア」・「勝手口ドア」・「テラスドア」などがあります。
また、開閉形式では、和風住宅に用いる「引き違い戸」・「片引き戸」・「引き分け戸」・「両引き込み戸」形式、洋風住宅に用いる「片開きドア」・「親子ドア」・「両開きドア」やオートクロザーを内臓したハンガードアの「片引きドア」などがあります。
尚、最近では、次世代省エネ基準の各地域区分に対応した「断熱玄関ドア」が商品化されています。
断熱玄関ドアとは、一般玄関扉よりも扉の厚みを厚くし、内部に硬質発泡ウレタンを充填させ、また、扉に開口部を設ける場合は、Low-Eガラスを採用した3層 若しくは2層の複層ガラスや合わせガラスなどを行い、更に、外気の温度を室内側に伝えにくくするために、開口枠に断熱樹脂を用いるなどの、「断熱・防露」対応を施した玄関ドアです。
断熱玄関ドアは、「次世代省エネ基準」のT・U地域に適合したドアとV地域に適合したドアがありますので、標準仕様として装備されている場合は、どの地域に対応した断熱玄関ドアが装備されているのか確認しておいた方がベターです。
尚、玄関引き戸形式も断熱タイプはありますが、次世代省エネ基準V地域以南の対応となります。
※フラット35の新省エネ基準 及び次世代省エネ基準の開口部の断熱性能基準については、「開口部の断熱性能基準(フラット35)」を参照。
玄関ドアには、旧住宅金融公庫のバリアフリー住宅工事仕様に準じた高低差の玄関ドアと、車椅子対応が可能な高低差3mm以内(グレーチング対応)に納められる玄関ドアとがあります。
また、バリアフリー仕様の玄関ドアは、開閉時の指の挟みこみによるけが防止の配慮、小さな子供やお年寄りにも操作しやすい大型ハンドル、車イスからでも開けやすいように、取り付け高さが配慮されています。
また、ドアの下部が車イスなどの接触による傷を防止するためのステンレスなどのキックプレートも商品化されています。
一般的には、旧住宅金融公庫のバリアフリー住宅工事仕様に準じた玄関ドアで対応されていますが、将来を見越して高低差3mm以内のバリアフリータイプの玄関ドアを検討されてはいかがでしょうか。
※尚、旧住宅金融公庫のバリアフリー住宅工事仕様に準じた高低差の玄関ドアとは、玄関土間と玄関ドアのくつ摺りとの高低差5mm以内、また、玄関ドアのくつ摺りと玄関ポーチ土間の高低差は20mm以下です。
詳しくは、建物性能の基礎知識/バリアフリー性能をご覧下さい。
玄関ドアの開閉形式には、「片開きドア」・「親子ドア」・「両開きドア」・「片引き戸」・「引き違い戸」・「引き分け戸」・「両引き込み戸」などの基本形式に、明かりを取り入れるための、「ランマ付き」や「片袖」・「両袖」などの組み合わせの玄関形状があります。
玄関ドアのサイズは、各サッシメーカーの各玄関戸によって違いますが、基本として開き戸形式は、幅関係は3尺、4.5尺、5.5尺、6尺、高さ関係は、2300mm、2200mm、2000mmのタイプがあります。
また、引き戸形式は、幅関係は6尺、9尺、12尺、高さ関係は、2200mm〜2350mmの範囲の引き戸が多いようです。
※尚、ここに記載する寸法は大まかな参考寸法です。
玄関ドアには、サッシメーカーが販売している、アルミニウム合金押出形材の「アルミ製ドア」と心材に金属板を用い表面は天然木化粧材の「木質系複合ドア」があります。
また、サッシメーカーでは扱っていませんが、最近、注目されている、人と環境にやさしい、天然素材の「木製ドア」などがあります。
「木製ドア」及び表面が天然木を使用している「木質系複合ドア」は、日常的に直射日光にさらされる場所や雨・雪が直接かかる環境への設置は、天然木の経年変化の促進原因につながりますので避けた方が良いでしょう。
天然木に不向きな設置環境では、やはり「アルミ製ドア」が最適です。
尚、「アルミ製ドア」は、枠や額縁などの主要部分がアルミで、扉の表面材は塗装鋼板です
また、「アルミ製ドア」には、木目調のドアや室内側だけが木目調に仕上げられた玄関ドアが商品化されています。
玄関戸の取手は、レバーハンドルよりも、外からは引くだけ、中からは押すだけで開閉操作が楽に行なえる、大型のプッシュハンドルが最適です。
玄関戸の鍵は、必ず二重ロックとし、複製しにくくピッキングにも強い防犯性の高いディンプルキーを採用した玄関扉、また、来客の確認が簡単に出来るガードロック 若しくはドアチェーン機能も安心です。
また、鍵穴の廻りはすり鉢状になっていて、鍵穴に夜行樹脂を使用するなど、キーが差し込みやすいように考慮された鍵も商品化されています。
また、最終建物受け渡し後、建築主が一度施錠すると、今まで工事中に使用されていた工事用のキーが自動的に使用できない、コンストラクションキーシステムが採用されています。
勝手口ドアは、片開きドアで上げ下げ小窓が付いた「採風タイプ」が、一般的に多く使われています。
また、玄関ドア同様に、防犯についても十分に配慮が必要です。
2ロック・格子付き、出来れば複層ガラスで防犯ガラスを使いたい箇所です。