
床材には、大きく分けて外装用と内装用に分けられます。
外装用床材は、雨や湿気などの外部の諸条件に耐えれる素材が求められ、タイル貼りや石貼りなどの床仕上げ材が多用されます。外部土間関係や犬走りなどの、化粧床仕上げを行なわない場合は、土間コンクリートの直押さえやモルタル塗りが採用されます。
また、住宅での内装用床材は、一般の建物と違い、直に肌にふれることが多く、洋室関係にフローリング、水廻りにクッションフロアー(CFシート)、和室関係には畳敷き、縁甲板が多用されています。また、最近では、床暖併用の内装用の大型床タイルや石貼りを採用するケースも増えてきています。
フローリングとは、さね加工や表面に溝付け、塗装などの加工を施した、板状の木質系の床仕上げ材をいいます。
カーペットに比べ、ダニの心配は少ないですが、下階に音が伝わりやすい欠点があります。フローリングは、大きく分けて、単層フローリングと複合フローリングの2種類があります。
単層フローリングとは、構成層が1つのフローリングで、一般的には無垢材でつくられたものを言います。
厚みは、一般的に15mm若しくは21mm厚が多用され、材種も、ナラ・チーク・カリン(花梨)・カバ(樺)・桜・レッドパイン・杉・桧など、種類も多く、最近では多く採用されるようになりました。
しかし、無垢フローリングは、乾燥されていますが天然材であるため、乾燥収縮により反りやむくりなどの暴れが激しく、各部材間及び巾木などの取合部で隙間が生じるので、無垢フローリングの良し悪しを十分理解した上で、採用することをお勧めいたします。
尚、住宅メーカーでは、お客さんからのクレームや後々のメンテナンスの関係で、無垢フローリングは標準仕様に採用しておらず、オプション対応にて、無垢フローリングに追加変更要望を行なっても、断られるケースが殆どです。
また、床暖房を採用する場合は、床暖専用の無垢フローリングを使うようにして下さい。
【特徴】
複合フローリングとは、合板などの基材の表面に薄くスライスした木(化粧単板)を表面に貼り合わせて、つくられたフローリングのことを言い、天然木突き板貼り床材 若しくは単板化粧フローリングとも言われています。
耐摩耗性フロアー 及び 耐傷性フロアーや耐キャスターフロアーとして、基材の合板や表面材を特殊加工したフローリングが多用されています。
また、フローリングは、電気カーペットや温風暖房(温風ヒーター)で暖められるとひび割れ(クラック)が起こりやすく、エアコンによる過乾燥や結露による水漏れなど、クラックの要因は様々です。これらのクラック対応策として、基材の合板の繊維方向と表面材の化粧単板の繊維方向が直交に組合された、クラックレスフローリングもつくられています。
一般的に標準仕様として採用されているフローリングは、この複層(単板化粧)フローリング、厚み12mmが多用されていますが、電気カーペット対応仕様か、耐キャスター、耐すり傷、耐アンモニア対応仕様なのか、依頼先に確認することをお勧めいたします。
また、床暖房を採用する場合は、床暖専用の複層(化粧単板)フローリングを使うようにして下さい。
【特徴】
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| ■外壁仕上材 |
| ・吹付材 |
| ・サイディング |
| ・外壁タイル |
| ■屋根仕上材 |
| ・粘土瓦、 セメント瓦 |
| ・化粧スレート、 金属葺き |
| ■外装床仕上材 |
| ・外装床タイル |
| ■内装仕上材 |
| ・フローリング |
| ・縁甲板 |
| ・CFシート |
| ・畳(たたみ) |
| ・内装床タイル |
| ・クロス(壁紙) |
| ・塗り壁 |
| ■その他仕上材 |
| ・石材 |
| ・化粧合板 |
| ・和室造作材 |
| ・塗装 |
| ■建具関係 |
| ・室内建具(洋) |
| ・室内建具(和) |
| ・外部建具(窓) |
| ・外部建具(扉) |
| ・ガラス(硝子) |
| ■下地材関係 |
| ・合板、パネル |
| ■インテリア関係 |
| ・カーテン |
| ・ブラインド等 |
| ・カーペット等 |
| ■住宅設備関係 |
| ・衛生便器 |
| ■設備関係 |
| ・電灯照明器具 |
| ・スイッチ、コンセント |
| ■チェックシート |
| ・仕上編 |
| ・建具編 |
| ・設備編 |