
外壁仕上には、大きく分けてモルタルなどの外壁下地材の上に、吹付材や外壁タイルなどを仕上げる湿式工法と、サイディングなどで仕上げる乾式工法にわかれます。
乾式工法のサイディングには、大きく分けて窯業系サイディングと金属系サイディングの2種類があり、また、金属系サイディングには、アルミ製やガルバニウム製の他にスチール系のサイディングがあります。
尚、一般的には、タイル調や石調の窯業系のサイディングの方が安価です。
湿式工法のモルタル塗りの外壁にかわって、木造軸組み工法や2×4工法の木質系住宅に、よく使われるようになった外壁材で、サイディングの中でも、窯業系サイディングは7割以上を占めています。
防火性、施工性、意匠性に優れ、厚さは12mmから25mmまであり、厚みが厚い方が重厚感があり高価です。
又、表面に耐候性の優れたシリコン塗装やフッ素クリア塗装が施された、塗膜10年保証の商品やサイディングの継目にシーリング(コーキング)が不用な四辺合じゃくり工法もあります。
施工方法は釘留め、金具留め(胴縁仕様)、通気金具留めがあり、経年劣化による釘頭が気になる方は、コストが掛かっても金具留め工法をお勧め致します。
尚、表面塗装については、塗装の塗料による分類(塗膜の主成分別(樹脂))を参照下さい。
尚、鉄骨造にて外壁に窯業系サイディングを採用する場合は、鉄骨下地材(軽量鉄骨胴縁)や木造下地(木胴縁)にしても、使えないサイディングが有りますので注意して下さい。
仮に採用する場合は、厚み15mm以上のサイディングで金具留め工法が求められます。
詳しくは、各サイディングメーカーのカタログ参照して下さい。
表面を、アルミ、スチール、銅、ステンレスなどの金属板で仕上げられ、ポリウレタンなどの発泡樹脂で、断熱材が裏打ちされた外壁材。
窯業系サイディングよりも一般的に価格は高いですが、耐久性の面から考えるとメンテナンス費用は安く抑えられます。また、軽量で施工しやすく、建物への負担も少ないことから、地震の際に、建物の影響をおさえることができます。
素材はスチールとアルミが一般的に多用され、アルミ製は高価で、耐久性にすぐれています。また、スチールは耐久性が落ちますが、最近ではガルバリウム鋼板という、アルミを混ぜた金属のものが主流となってきており、耐久性も上がってきました。
また、表面のデザインも窯業系のサイディングと同じような、石目調、レンガ調、タイル調や、金属系サイディングならではのメタリック調など、デザインが豊富です。
ガルバリウム 鋼板とは、鉄板を基材としてアルミニウム、亜鉛、シリコンからなるメッキ層を持つ溶融アルミニウム-亜鉛合金メッキ鋼板を総じてガルバリウム 鋼板といいます。
1972年にアメリカで開発された新しい金属素材で、耐食性、耐熱性、加工性などに優れたアルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板です。
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